食事摂取基準対策(総論)
食事摂取基準対策の2回目です。
今日は総論についてです。
栄養素の指標
栄養素の指標は以下の5つ。
推定平均必要量 | 摂取不足回避が目的。50%の人が必要量を満たす量。 |
推奨量 | 推定平均必要量を補助する目的。ほとんどの人が充足している量。 |
目安量 |
十分な科学的根拠が得られず、推定平均必要量や推奨量が設定できない場合の指標。一定の栄養状態を維持するのに十分な量。 |
耐用上限量 |
過剰摂取による健康障害の回避を目的。 耐用上限量が設定されているのは「ビタミン」「ミネラル」の栄養素のみ。 |
目標量 |
生活習慣病予防のために目標とすべき量。 目標量が設定されているのは「食物繊維」「カリウム」「飽和脂肪酸」「ナトリウム」「エネルギー産生栄養素バランス(タンパク質、脂質、炭水化物)」のみ。 |
年齢区分
- 乳児
0-5ヶ月、6-11ヶ月
※「エネルギー」「タンパク質」のみ0-5ヶ月、6-8ヶ月、9-11ヶ月
- 小児
1-2歳、3-5歳、(幼稚園)
6-7歳(低学年)、8-9歳(中学年)、10-11歳(高学年)、
12-14歳(中学生)、15-17歳(高校生)
- 成人
18-29歳、30-49歳、50-69歳
- 高齢者
70歳以上
その他ポイント
- 対象とするのは健康な個人並びに集団
- 国民の健康の保持・増進、生活習慣病の予防(発症予防+重症化予防)のための基準
- 妊娠期間は280週とする
- 妊娠初期=~13週、妊娠中期=14~27週、妊娠後期=28週~
- 乳児の哺乳量、授乳期の泌乳量はどちらも0.78ℓ/日
- 食事摂取基準を活用する場合はPDCAサイクルに基づく活用を