食事摂取基準(脂溶性ビタミン)
本日は、「ビタミン」の食事摂取基準です。
ビタミンは、種類が多いので、今日は脂溶性ビタミンのみのポイントです。
脂溶性ビタミンの覚え方は過去記事を参考にしてください。
ビタミンA
特徴
・網膜細胞の保護
・視細胞の光刺激反応に必要
欠乏症
・夜盲症
過剰摂取
・頭痛
・先天性異常(妊娠初期の過剰摂取)
推奨値
・妊娠初~中期の過剰摂取は先天性異常の可能性があるため、妊婦付加量は「0」
・脂溶性ビタミンで唯一「推奨量」
・「耐用上限量」にはプロビタミンAカロテノイドは含まない
ビタミンD
特徴
・カルシウムとリンの吸収促進
欠乏症
・くる病(小児)、骨軟化症(成人)、骨粗しょう症骨折
過剰摂取
推奨値
・「目安量」であること
・妊婦/授乳婦の付加量があること
ビタミンE
欠乏症
・溶血性貧血
過剰摂取
・出血傾向が高まる
推奨値
・「目安量」であること
・妊婦/授乳婦の付加量があること
ビタミンK
特徴
・血液の凝固を促進
欠乏症
・新生児メレナ、頭蓋内出血
推奨値
・「目安量」であること
・脂溶性ビタミンで唯一耐用上限量がない=過剰摂取によるリスクが無い
具体的な推奨値までは、覚える必要はないと思います。
少なくとも、私は覚えませんでした。
ビタミンは種類が多いので、脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンで分けて考え、グループ内での違いを比較しておくと覚えやすいです。
また、各ビタミンの持つ役割を「欠乏症」が表しています。
例えば、ビタミンKは血液凝固を促進する特徴があるので、欠乏すると消化管や頭蓋内での出血が起こります。
特徴と欠乏症はセットで覚えておいてください。