子どもの権利に関する時代の変化
子どもの権利に関する時代ごとの流れをまとめておきます。
順番を聞く出題も出ているので、そのあたりもチェックしておいてください。
また、採択された機関も一応覚えておくといいと思います。
1924年 「ジュネーブ宣言」が「国際連盟」で採択(第一次世界大戦後)
1948年 「世界人権宣言」が「国際連合」で採択(第二次世界大戦後)
1959年 「児童権利宣言」が「国際連合」で採択
→子どもは保護および援助される対象
1989年 「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」が「国際連合」で採択
→子どもは権利の行使者、児童の最善の利益
1994年 「児童の権利に関する条約」を日本が批准
児童の権利が明確にされたのって、ほんの数十年の話なんですね。
戦争から学ぶとは、皮肉な話です。
もう一つ重要なポイントは、赤字で記載した点。
子どもの見方が大きく変化した時期です。
子どもが権利を行使する主体となったのです。
ユニセフにサイトが設けられていますので、是非見てみてください。
子どもの定義(18歳未満)や、権利の内容が簡単にまとめられたいます。
余談ですが、第一次大戦後に作られたのが「国際連盟」で、第二次大戦後に引き継がれたのが「国際連合」です。
武力の有無や、採決の仕方、参加国などが異なりますので、名前は似ていますが別物なんですね。
これ出題範囲だからではなく、よく理解しておいてほしい部分です。
子どもの権利ってよくよく考えるととても難しいことですよね。
身体的にも精神的にも未熟である子どもに「権利を行使」する事はやはり難しいのです。
アメリカの高校生が、両親を訴える裁判を起こした騒ぎもありましたが、例えば紛争下に置かれている子どもが自身の権利を主張できるはずもありません。
やはり大人である私たちが、子どもの権利を十分に理解し、代弁していかなければいけません。