ワーママが独学で保育士になる!

仕事と子育てをしながら独学での保育士資格の取得をめざし勉強しました。2016年晴れて保育士になりました!

子供をコントロールすること

今日は、子供をコントロールすること、について考えてみました。

 

威圧やペナルティによる保育はなぜ起こるのか

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保育士の仕事は大変です。
身支度、排泄、食事、午睡、製作、戸外遊び、部屋遊び、書類の記入。
病気や怪我の対応をすることもあります。
また、子供達の精神的な育みをサポートしていくのも重要な仕事です。
1人ならまだしも、それを何人も同時に行わなければなりません。
 
そのため、いかに子供達をコントロールするかは非常に重要な能力として見られます。
そのコントロールによく使われるのが、威圧やペナルティです。
静かに座らない子、食べるのが遅い子、話を聞かない子、友達と衝突する子。
こういった集団をコントロールするのにそぐわない動作をする子供を、厳しく叱ったり、柵に入れて他児と分離したりします。
子供達は、叱られたくない、柵に入れられたくない、という思いから言うことを聞くようになります。
 
ここまで読んで、多くの方は違和感を覚えたと思います。
そのコントロール、正しいの??
保育士がそんなコントロールするの??
 
残念ながら威圧やペナルティによるコントロールは、正しいものとして多用されています。
しかも「できる保育士」として見られるケースまであります。
その保育士の前では、子供達が静かに言うことを聞くからです。
 
こうやって文章にすると、違和感を感じる方も多いと思います。
しかし、冒頭にも書きましたが保育士の仕事は目まぐるしいのです。
喧嘩を仲裁しているうちに、トイレからは「せんせーい!」っと呼ぶ声が聞こえ、おやつの準備もしなきゃいけない。
現場に入ると、精神的、時間的な余裕のなさから安易に威圧やペナルティをコントロールに使うようになってしまいます。
すると、子供達はその場では言うことを聞くようになるので、さらに使うようになる。
そうこうしているうちに、日常的なコントロール手段として使われるようになるのでしょう。
 

保育にコントロールは必要なのか

では、そもそも保育にコントロールは必要なのでしょうか?
私はYESと考えています。
子供達の集団を放任しておくと、噛みつきや怪我、喧嘩などの問題が多発します。
社会性が未熟な集団なので当たり前のことです。
 
一方で、NOとも思うのです。
子どもは大人の所有物ではありません。
食べたくなかったり、感情が高ぶったり、大人でも同じような経験はあると思います。
それを他人の都合で静止させられたり強制させられたりするのは、誰でも嫌ですよね。
 

自発的な行動に結びつけるコントロール

では、私が必要だと思うコントロールは何か。
それは、「自発的な行動に結びつけるコントロール」です。
コントロールされていることを感じさせず、自分の意思で動いていると思わせるのです。
外発的な動機を内発的な動機に結びつけ、習慣化するということですね。
これ、すごい難しいんです。
褒めすぎると、褒められるために動きます。
怒られすぎると、怒られないために動きます。
 
どうしたらそんなコントロールができるか。
私自身も、まだ手探りです。
でも幸子が子供をコントロールする際に、意識していることが(3)つあります。
 
  • 簡単な目標を持てるよう、具体的な声がけをする。・・・(1)
 例えば・・・
「早く食べようね。」ではなく
「お昼寝に間に合うように、時計の長い針が3になるまでに食べようね。」とします。
その行動にどのような意味があるのかを明確にし、さらに身近な目標を示します。
 
  • 先回りして全てを言わない。・・・(2)
 例えば・・・
「静かに話を聞こうね。」ではなく
「先生の話を聞くときはどうするんだっけ?」とします。
どんな行動をとればいいか、子ども自身が考える時間を与えます。
 
最初は(1)から始めます。
徐々に(2)だけで事足りるようになります。
威圧やペナルティとは比較にならないほど時間がかかりますが、継続性も比較にならないほど良くなると考えています。 
そして、一番最後が最も重要です。
 
  • 褒めるのではなく感謝する・・・(3)
例えば・・・
「お片付けまでちゃんとできて偉いね!」ではなく
「お片付けしてくれたから先生助かったよ。ありがとう!」とします。
「偉いね!すごいね!」は相手から評価されていますが、「ありがとう!うれしいよ!」は相手から愛されているのです。
自分の行動が相手の心を動かしたことを教えてあげて下さい(^ ^)
 
ここまで書いて、なんだか偉そうだな、自分・・・と思いました。
偉そうなこと書いておきながら、まだまだ未熟で、ついつい大きな声が出てしまうときもあります。
威圧やペナルティの下で育った子供達は、幸子の言うことを全く聞いてくれない時もあります。
でも、続けていくことで、何かが変わっていく、そう信じて。
 
明日も保育、頑張ります!