優しい心をはぐくむ絵本「そらいろのたね」
すっかり暑くなりましたね。
運動会シーズンまっただ中。
そんな、青空が広がる日にお勧めの一冊。
そらいろのたね
とっても有名な著書「そらいろのたね」。
沢山の動物たちが登場する、温かみのある絵。
そして、なんといってもストーリーに夢があって素敵です。
お話の概要
ゆうじくんは、きつねくんから「そらいろのたね」をもらいます。
お庭に植えて、大事に育てると、豆粒ぐらいの小さなおうちが咲きました。
おうちは、どんどん大きくなって、沢山の友達が集まってきました。
それを見たきつねくんは・・・。
対象年齢
- 3歳:優しいタッチの絵を楽しむ
- 4歳:話の内容を理解し集中して聞く
- 5歳:読んだ後の発展を楽しむ
読み方のポイント
- 声に抑揚をつけ、そらいろの家がどどんどん大きくなる様子を伝える。
- そらいろの家が太陽にぶつかった後、少し間をあけて、余韻を残す。
- きつねが気絶したシーンは、「残念」という表現よりも「愉快」という表現を重視する。
読んだ後の応答
- そら色の種を植えたら、何が生えてきたのかな?
- 〇〇色の種を植えたら、何が生えてくると思う?
- そら色の家にはたくさんのお友達が来たね。誰が来たか覚えてる?
そらいろのたねを植えたら、そらいろのおうちが生えるなんて、本当に夢のあるお話しですよね。
個人的には、いじわるなきつね君を強調する読み方は避けています。
なので、あえて読書後の応答にきつね君の話はしていません。
だって、きつね君がいないとこのお話は成り立たないのです。
「愉快で楽しいお話」というイメージをもって繰り返し読む中で、優しさとは何かを自然と感じ取って欲しいなと思います。
また、畑などで野菜の世話をするシーズンに合わせて読んでもいいですね。
「みんなが植えたたねは、何になるかな?」など、想像力を膨らませることができますよ。