自然の大切さを伝える絵本「ナマケモノのいる森で」
本日はちょっと変わり種の絵本。
はやりの、しかけ絵本です。
お値段は少々高いですが、幸子も大好きでついつい買ってしまいます。
子供たちには、可能な限り絵本がすぐ手に取れる環境を与えてあげたいですよね。
リビングの本棚はどんどん埋まっていきます。
さてさて、次の本はどこに置こうかな・・・というのが目下の悩みです。
ナマケモノのいる森で
このしかけ絵本は、他のものに比べてとてもシンプルな作りです。
派手さはありません。
でも、大切なことを教えてくれます。
ページをめくるたびに起こる、悲しい出来事を、しかけ絵がとてもリアリティをもって伝えてきてくれます。
人間と自然が共に歩んでいくためには、何を考えなければならないか。
その第一歩として最適な本だと思います。
お話の概要
ナマケモノのいる森。
そこは自然の豊かな生き生きとした森でした。
しかしある日、人間の手によって木が切り倒されていきます。
日に日に小さくなる森。
そしてとうとう・・・何もなくなってしまうのです。
森に住んでいたナマケモノはどこに行ってしまったのでしょう。
ある日、一人の人間がやってきまして・・・。
対象年齢
- 4歳:繊細で美しい仕掛け絵を楽しむ。
- 5歳:話の内容を理解し自然への親しみの一歩とする
読み方のポイント
- 気がどんどんなくなっていく様子に合わせて悲しみを表現する。
- 「ナマケモノはどこにいるかな?」とナマケモノの存在を強調する。
- 木がすべてなくなった後、少し間をあけて、余韻を残す。
- 新芽が芽吹くページでは、声のトーンを上げ驚きと喜びを表現する。
読んだ後の応答
- どうして森はなくなってしまったの?
- 誰が森を壊してしまったの? 続いて→ 誰が森に種を植えたの?
- 家具や紙は何からできていると思う? 続いて→ 自然を守るためにどんなことができると思う?
人間が自然と共存していくために、自分たちは何ができるのか?
人間は森を破壊することも、木を植えることもできるということ。
子供たちに教えることはとても難しいことだけど、そういうことを考える第一歩になる一冊だと思います。
ただし、しかけ絵本の中の絵は、非常に小さく大人数では見ずらいです。
少なくとも2列程度に並んで、すぐ近くで読み聞かせができるような状況で使用するといいと思います。
また、角度によって見える景色が変わってきます。
本を動かし、1ページずつじっくり見せてあげながら、ページをめくってください。