ブロンフェンブレンナーの4つの生態学的システム
本日は、発達心理学のお話。
アメリカの発達心理学者ブロンフェンブレンナーは、
個人の発達に影響を与える環境を、4つのシステムとして示しました。
円の中心から外に向かって
マイクロシステム・・・人が直接関わる最小限の環境(子どもと家庭、子どもと学校)
メゾシステム ・・・複数のマイクロシステム要素間の関係(家庭と学校)
エクソシステム ・・・人が直接関わらないが影響を与える環境
マクロシステム ・・・社会全体の流れや考え方など
円の中心からマメー(エ)マ!って感じでしょうか。
各システムは相互に関係しています。
例えば、、、
子どもが友達と衝突ばかりするという事象に対して
友達(保育園)と子どもの関係というマイクロシステムがあり、
それに影響を及ぼす働く母親(家庭)と保育園の関係というメゾシステムがあり、
それに影響を及ぼす母親の職場環境というエクソシステムがあり、
それに影響を及ぼす女性の社会進出というマクロシステムがあります。
これらのシステムが個人の発達に大きな影響を与えると考えています。
社会の仕組みが、個人に及ぼす影響にまでつながっているということは、とても重要なポイントですよね。
この考えは、アメリカのヘッドスタートプログラムに大きく影響を与えているといわれているそうです。